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レディーガガとトニー・ベネット「The Lady is a Tramp」レビュー

2011年12月28日

今朝たまたまCNNのピアース・モルガンの「トゥナイト・インタビュー」(いわゆるトークショー)を見たら、この人がゲストで出ていた。

実はこれまで全然知らなかったのだが、フランクシナトラを髣髴とさせる懐かしくもナイスミドルな老体の笑顔に引き込まれ、ついつい最後まで見てしまった。

始めは「多分歌手だろうが、思い出せないな」と思いつつもインタビューを聞くうち、やはりかなり有名なシンガーらしいことが判明。それもアメリカを代表するグラミー賞常連歌手だとか。

今年の9月にアルバムを発表し、さらにそれがデュエットをコンセプトにしたアルバムだったことから、共演歌手との裏話や思い出など(今年の春に亡くなったエイミー・ワインハウスの最後の作品でもある)、色々と語っていた。

番組の途中から息子さんが出てきて(トニーのマネージャーのようだ)、ショーは一層なごやかなものになった。最後には場所を移して一曲だけライブをしたりと、これまでのモルガンショーでは見られなかったサービス満点なつくりになっていた。

後でこの人のことをネット検索してみると、これがやっぱり相当な有名人だった。あの大御所フランク・シナトラをして「もし僕がお金を払って見に行くとしたら、彼しか有り得ないね」とまで言わしめた実力派シンガーだったのだ。(参照「トニー・ベネット」ウキペディア)

新作のアルバムにはそうそうたる顔ぶれのアーティストが共演をしているが、なかでも日本でも有名なレディー・ガガもトニーとデュエットしているのには驚いた。

僕は個人的にはガガのスタイルと歌にはあまりなじめないのだが、このトニーとのデュエットで聞かせたジャズナンバーはとても良かった。

動画で改めてみたが、ガガもとても生き生きと楽しそうに歌っているのが、見ているほうも嬉しくなってしまうほどだ。

きっと国民的シンガーとの共演に心から喜んでいるのだろうと感じた。

驚いたことに、トニーさん(こう呼んでいいのか分からないが)は御年85歳になるのだが、このアルバムが出ですぐにビルボードヒットチャートの一位に輝いたというのだから、実に恐るべき後期高齢者シンガーであり、同時に超実力派エンターテイナーなのだ。(MTV全盛の時代でもアルバムの売れ行きは衰えず)

アメリカ国民の心の故郷というべきか、老若男女を問わず多くの人に愛されてきたことが、彼の素晴らしい笑顔に現れていると思う。

ただ一つ心配なのは、息子さんの頭がかなり禿げていることだろうか。

トークショーで隣に座る息子さん、額から下はお父さんそのものなのだが、アップ部分を含めてみたら、下手したらオヤジさんより老けて見えるかもしれない。

世の中の禿げお父さんがアートネイチャーに走る気持ちが、ほんの少しだけ少し分かるような気がした瞬間だった・・・


Tony Bennett, Lady Gaga - The Lady is a Tramp

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