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【スターウォーズ シスの復讐】最高傑作!ダースベイダーの誕生に心が震えた!

2005年7月20日

「スターウォーズ エピソード3」です。

1970年代から始まったスペースオデッセイも、ついにここに完結というわけで!

実際にはここからが、この映画の真の主人公であるアナキン・スカイウォーカーの悪の始まりというところですが・・・

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ルーカス監督の思いが詰まったスペースサーガ!

一見、善と悪の勧善懲悪なSFアクションなのですが、その実、現代社会が抱える様々な問題に対して、何らかのメッセージ込められているこのシリーズ。

改めて全作品を通して見てみると、ほんとよく考えられたストーリーだなあと感心しきりですね。

作中には常に何かしら、ルーカスの教示みたいなものが映画の中に散りばめられているような気がして、つい真剣に見入ってしまいます。

中でも、旧3部作でオビワンが言った言葉 「あらゆることが必然だったのだ」 は、仏教の輪廻転生の思想が現われていて、オリエンタルな感じがします。

そもそもこの「スターウォーズ」シリーズは、ルーカスが日本の時代劇の影響を強く受けて作られた作品だといわれています。

ちょうど、「ラストサムライ」のトム・クルーズみたいなもので、「オビ・ワン・ケノービ」の「帯が一番である黒帯」や、「ジェダイ」の「時代劇」なんかは、その典型的な例でしょう。

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登場人物の衣装など日本の着物風みたいなのが多いことからも分かります。

ダースベイダーやクローンのかぶる面は、戦国時代の兜そっくりで、ジェダイの騎士など完全にサムライですね。

ライトセーバー持って立ち回るシーンなんか、時代劇のアクションそのものといったところで、まさにルーカス監督の古き良き映画への思いが溢れ出ている一幕だといえます。

クワイ・ガン・ジンがアナキンを指導すべきだった理由

アナキン・スカイウォーカーの描き方もよかった。

ベイダーへと変貌を遂げていくシーンなんて、ほんと感情移入してしまいましたよ。

「うんうん分かるぞアナキン。でもそこは我慢するところだぞアナキン!」

てな感じでね。

今でも本当に悔やまれるのは、クワイ=ガン=ジンが早く死んでしまったことです。

エピソード1で出てきた、オビワンの師匠であるジェダイ騎士ですが、彼が旅先で少年時代のアナキンと出会ったときから、この物語は始まったのですから。

少年アナキンに類まれなるフォースの力を見て取ったクワイは、奴隷主からアナキンを買い取ることにしたのですが、本来ならアナキンの教育はこのクワイがするはずだったところを、敵の暗黒ジェダイ、ダース・モールと激闘の末に殺されてしまって、急遽オビ・ワン・ケノービに師匠役がバトンタッチされたという・・・

しかし当時のオビワンじゃあ、この仕事、荷が重すぎます。

大体、この頃のオビワンて、まだ26,7才だったのと違うの?

20代そこそこで人の師匠になったらダメだろう!

しかも、アナキンはとても複雑な性格の持ち主。

子供の頃は奴隷で、長じてオビワンの弟子となってから遭遇したある事件で母親を目の前で失い、怒りのあまり、その死の原因となった部族を皆殺しにしてしまうという、ジェダイの道に反する行為を犯してしまう過激さを持つ激情型。

そのことでさらに一層、悩みが深まっていくタイプの、いわば深い業を持ったこの弟子を、オビワンのようにいたって楽天的で、順風満帆なジェダイ人生を送ってきた若造師匠が、精神面で支柱となって、正しい方向に導いていけるわけがないような気がするんですよね。

しかし、これがクワイなら話は違っていたでしょう。

自身も若い頃に苦労した経験をもち、どちらかというとジェダイ評議会の決定にも反抗するタイプのアウトサイダー気質の彼なら、自分と同じような破天荒な性格を持つアナキンに海のような深い理解を示した上で、数々の失敗を繰り返してきた(多分)自分の経験を生かし、的確なアドバイスを送ることが出来たはずだと思うんですよね。

ヨーダよ、お前が原因だ!

それが無理ならせめて、ヨーダあたりが自分の弟子にするべきだった。

ジェダイ最強のヨーダ自らアナキンを鍛えていれば、多少なりとも状況は違ったはずです。

でも実際は「ダークサイドが・・」とか、「強いフォースが・・・」とか繰り言ばかり言っている予言ジジイの始末。

もうそんなんええからね・・・

グレムリンみたいな耳をぴょこぴょこ動かさんと、黙ってさっさと鍛え上げたれよ!

と言いたいです。

でもって、こういうヨーダのやる気のない対応が、結局アナキンをダークサイドに走らせてしまうという悲劇になるわけです。

それで最終的には、ジェダイ訓練生の子供たちを血祭りにあげるまでの外道に成り下がるわけですよ。

最後は師匠のオビワンと闘って、優勢な戦いを進めながらも、自信が傲慢に変わって手足を切られて溶岩流のそばに放置プレイを受けるという、とことん悲惨な結末・・・

「お前が憎い!」

そんな負け犬の遠吠えをいっても時すでに遅しです。自分の愚かな行いが、後世でどれだけ銀河系の迷惑になるかをそこで早めに反省しときなさい、と個人的には言いたい。

オビワンの冷たさも必然か?

一方のオビワンもかなり冷酷で、

「選ばれし者だったのに!」

と涙ながらに絶叫しながらも、吹き寄せる溶岩風があまりにも熱かったのか、自分だけさっさと立ち去るという、鬼の速足。

体中を焼け焦がしながら苦しみにのたうち回る弟子にとどめをささずに・・・

このときの温情(?)というか、放置プレイが仇になって、ダースベイダーとなったアナキンに数十年後に仕返しをされるのですが、まあそれはまた後の話ということで。

まあなんだかんだで結局は、アナキンが皇帝を倒して宇宙に調和をもたらすのですから、やはり全てが必然だったのでしょう。

シスが覇権を握ったときのジェダイ評議会も、相当程度に組織疲労をおこしていたのですから、ああいう形で鉄槌を食らって解体する羽目になったのも、やはり時代の必然だったといえるのかもしれません。

陰と陽、光と闇の調和こそが、フォースの真の形なのですから・・・・

まとめ

こんな感じでようやくひと段落がついた、スターウォーズ・サーガの3部作。

全6作になるこのシリーズで、ルーカス監督はひとまずメガホンを置くと宣言していますね。

ファンとしてはまだまだ続いてほしいので残念ですが、これもフォースのお導きなのでしょう。

ぜひとも外伝でお会いしたいものです。

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